だいぶはっきり

NHK今夜(21日)のNHKスペシャルをながら見した。その中で、「1991年のソヴィエト連邦崩壊が地球をなんでもありの世界にした」という見解があった。つまり、ソ連崩壊以降、(番組では具体的には述べなかったが)、パレスチナ問題やウイグル族問題のような民族紛争の顕在化、イラン・イラク戦争湾岸戦争の勃発、アルカイダイスラム国といった宗教対立軸の発生、それに伴うテロの頻発などが地表を嘗め尽くし始めた、というのだ。言われてみればその通りだ。これまでソ連崩壊を世界にとって最大幸福、ととらえる見解しかなかったのではないか。そんな折、ソ連崩壊を否定的に見つめる意見が出たのは驚きだった。そして冷戦が世界にとって強力な抑止力だった、ともいう。目から鱗である。その見解は十分説得力がある。冷戦という箍がはずれた今、さあ、日本はどうやって独立国であり続けるのか。その答えを見つけ出す模索が今回の安保改正問題なのだ、と思う。